ミャンマーの国名をビルマと知られている方も多いかもしれません。現在、正しい呼び方は「ミャンマー連邦共和国」です。
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それじゃ、ビルマって何?なぜ途中からミャンマーになったのって疑問に思いますよね。
ミャンマーには138種類に分かれる少数民族が住んでいます。それを大きく分けると8つの部族になります。ビルマというのはその8つの中の一つの民族です。また、ビルマ族は全人口の6割を占めています。そのような背景もあり、国名を口語でビルマ(Burma)というようになっています。
かつてミャンマーはイギリスの植民地になったことがあり、1948年にはイギリスより独立をしました。植民地時代、ミャンマーの英語表記は「Burma(ビルマ)」でした。独立したあともミャンマーの国名は「ビルマ連邦(Union of Burma)」と使用されていました。
1988年にミャンマーは社会主義から軍人政権に代わり、1989年に軍事政権によって「ビルマ」から「ミャンマー」へ国の名前が改名されました。したがって、英語表記では「Burma」から「Myanmar」に変わりました。改名をした理由にはいろんな説がありましたが、多民族国家であるにも関わらず、国名が「ビルマ」と呼ばれることはビルマ族だけに代表しているようになるので、元々あった「ミャンマー」に戻したとの説もありました。国の改名に伴って、植民地時代イギリス人に名前を変えられた都市の地名も元の名前に直されました。例えば、現在ヤンゴン「Yangon」と呼ばれている場所は1989年までは英語表記で「Rangoonラングーン」でした。そういった、国名や地名が改名されたことは、海外の人々からみてびっくりされるかもしれませんが、英語表記だけが改名されて、ミャンマー語表記はそのままだったので、ミャンマー人の間では混乱することはなかったのです。
ちなみに、「ミャンマー」”ျမန္မာ” の意味はミャンျမန္は早いで、マーမာ は丈夫、元気などの意味を持っています。また、ヤンゴンは「戦いの終わり」の意味を持っています。
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