ミャンマーでは現在携帯電話のSimカードと通話料のプリペイドカードの販売をMPT社(国営)、Ooredoo社(オリドゥー)とTelenor社(テレノー)、3社が運営しています。OoredooとTelenorは去年の8月ごろに、営業を開始し、Simカードは1500チャット(150円)、プリペイド通話料は1分25チャット(2.5円)で販売を開始しました。

それまでに、国営のMPT社が携帯電話市場を独占してきました。他社の参入に伴い、MPT社もSimカードを1500チャットで販売するようになったのですが、通話料は1分50チャット(5円)を安くすることはなかったのです。MPT社の強みは全国規模で電波のネットワークが完備されていることで、地方でもつながります。一方、当時OoredooとTelenorはまだタワーの数が少なく、ネピドー(首都)、ヤンゴンやマンダレーなど都市部にしかつながらなかったのです。しかし、OoredooとTelenorのほうがあきらかに通話料が安いので、都市部では、MPT携帯電話を受信のみ使用するケースが増えました。つまり、電話をかけるときは安い携帯電話を使用することです。

その結果、今年1月にMPT社が割引プランSWE TAHAR(スエタハー)を提供し始めました。このプランは無料で加入でき、加入者のみが通話料1分35チャット(3.5円)で利用できるサービスです。それでもなかなか利用者の数が伸びないMPT、一方でOoredooとTelenorが地方へのインフラ整備を拡大し続けています。他社の勢いを感じたMPT社は、ようやく1分23チャット(2.3円)の通話料を7月8日より提供することを同社のホームページで先週末に発表をしました。

携帯電話の値下げ競争がこれからも続くと思います。ミャンマーの携帯電話を使用している筆者ですが、値下げ競争よりも質に力を入れて競争してほしいところです。現在使用しているMPT社の携帯電話は停電時に通話と通信どちらも使えないのです。いわば、圏外です。その原因は電波の基地局が停電で機械が動かないせいだと思います。もっと質を高めて競争してくれたら、利用する国民も揺れることがないだろうと思う日々です。

スエタハープラン:MPTホームページより

スエタハープラン:MPTホームページより


プリペイドカードのボーナスキャンペーン:MPTホームページより

プリペイドカードのボーナスキャンペーン:MPTホームページより


国際通話料:MPTホームページより

国際通話料:MPTホームページより

MM Biz
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