ミャンマーでは、今年11月に総選挙が行われることで、ミャンマー国民のみならず、世界中からも総選挙について注目されています。5年前、2010年11月にも総選挙が行われたのですが、軍事政権下で行われた総選挙であり、不透明だったと批判されたとこもありました。2011年3月、民政移管をした後でいえば、今回の総選挙は初めてとなります。
今回の選挙で国民が一番望んでいることは、自由かつ公正な選挙が実現することだと思います。
選挙に先立って、選挙人の名簿が先月22日で発表されました。
ミャンマーで投票できるのは以下の条件に満たす人物です。
- 18歳以上
- ミャンマーのIDカード(国民登録証)を所有する者
- 宗教活動をしていない者(お坊さんや尼さんが該当)
- 受刑囚でない者
国民が発表された名簿に、自分の名前が載っているかどうかをまず確認し、載るべきでない人の名前が載っているかどうかもチェックをします。何か間違っている場合、報告し、訂正をしてもらうことになっています。
今回の選挙人名簿はミャンマー連邦選挙管理委員会によって調査され、作成されました。各家庭の戸籍謄本(ファミリーリスト)を基本にして作成されたようです。
しかし、選挙人名簿が発表されてから、間違いだらけと国民の不満の声が高まっています。もっとも批判されているのは亡くなった人の名前が載っていること、この地域に30年間住んでいたのにも関わらず自分の家族の名前が載っていないことなどです。
ファミリーリストというものは、その家で住んでいる家族全員の名前、誕生日、職業、IDカード番号が載っている一枚の紙になります。それを各家が自分たちで保管することになっています(再発行してもらうことはとても面倒で難しいです)。情報を更新する時もその紙を役所に持っていき、書きなおしてもらうことになっています。また、ヤンゴンなど人口が多い都市では、家やアパートを所有していない人はファミリーリストを作成することができないのです。したがって、ファミリーリストだけでは、十分なデータが得られないと指摘する人も多いのです。
皆が注目する2015年総選挙なので、確かなものにしてほしいですね。