ミャンマーの朝ごはんといえばモヒンガーです。モヒンガーはお米で作ったそうめんのような麺にナマズとヒヨコ豆をベースに作ったスープをかけて食べる伝統的な食べ物です。
モヒンガーはそれぞれの地域によって味が違います。ヤンゴンでは一般的に売られているモヒンガーのことはヤンゴンモヒンガーといい、他の地域からのモヒンガーは必ず何々モヒンガーとして販売されています。ヤンゴンモヒンガー以外に人気のあるモヒンガーはミャウンミャモヒンガー、ヒンダタモヒンガーとワーケマモヒンガーなどです。それらの地域はヤンゴンより南西方面にあり(エーヤワディー管区)、河川が多いデルタ地帯にあります。そのため、魚をふんだんに使用した濃厚なスープが特徴です。
ヤンゴンより北のほうに200kmくらい走りますと、また変わったモヒンガーの味が楽しめます。2014年、文化遺産に認定されたピュー遺跡が近くにあるピィ市では、スープに香り良く炒った米粉を使用していることであさっりした味が楽しめます。さらに北に進みますと魚ではなく鶏肉とヒヨコ豆で作ったモヒンガーもあるようです(都市部からアクセスが悪く、魚などの入手が難しい田舎でのモヒンガー)。
モヒンガーの味付けには、生姜、ニンニク、玉ねぎ、レモングラス、粉唐辛子、粉ウコン、黒こしょ、塩とナンプラーを使います。スープはヒヨコマメを柔らかくなるまでゆでて、すりおろしたペーストとナマズのだしがメインです。具材には、ミニーオニオン、バナナの茎、ゆでたまごを入れます。スープが出来上がったら、麺に好みでヒョウタンの天ぷらやヒヨコマメの揚げ物に刻みインゲン豆、コリアンダー、レモン汁などと合わせて食べます。
ミャンマーのいろんな地域のモヒンガーをぜひ試してみてください。
モヒンガーはヤンゴンでは500~800チャット(50~80円)でモヒンガー専門店や喫茶店(Myanmar Tea Shop)などで食べられます。